音韻変化

音韻論では、次のような音韻変化(phonological change)を扱います。

(1) insert ~ insertion 

(1)のinsert~insertionの"t"で表されている部分の発音は、それぞれ、[t]と[ʃ]であり、違っています。

この音韻変化、すなわち、音交替を(2)のように音が変化したと仮定します。

(2) t →  ʃ / _ ion

(2)の音交替の現象は、閉鎖音から摩擦音に変化しているので、摩擦音化(spirantization)と呼ばれます。

音韻規則

(2)のような音韻変化を記述する仕組みを音韻規則(phonological rule)といいます。

音韻規則は次のような一般的な式形を持ちます。

 A → B / X _ Y

これは、XとYに囲まれた場合、AはBに変化することを表します。

A、Bのいずれもø(ゼロ)になりえます。

A = øの場合
何もないところにBが出現するので、これは挿入規則(insertion)です
B = øの場合
Aが消されるので、これは削除規則(deletion)です

また、XとYの指定がされない場合があります。

X/Yの指定がある場合
その規則の適用が、特定の文脈(環境)に依存するため、文脈依存規則(context-sensitive rule)と呼ばれます
X/Yの指定がない場合
その規則の適用が、特定の文脈(環境)に依存しないため、文脈自由規則(context-free rule)と呼ばれます

弁別素性

音素表記の問題点

音韻論では、頭の中の抽象的な音を表示する場合を音韻表示(phonological representation)と呼び、斜線//で括って表します。これに対して、実際に口から発せられる具体的な音を表示する場合を音声表示(phonetic representation)と呼び、角括弧[]で括って表します。

これまで使用してきた、[t]や[ʃ]などのいわゆる発音記号を用いて言語音を表す方法を音素表記といいます。しかし、この表記法にはいくつかの問題があります。英語の名詞の規則的な複数形の-s、および、動詞の規則的な過去形の-edの音変化を例に見てみましょう。

英語の名詞の規則的複数形の-sは、次の3つの音変化を示します。({}で括られている要素は、その中のどれか一つが選ばれることを表します。)

(1) s → iz / {s, ʃ, z, ʒ} _

(2) s → z / {b, m, v, d, n, g, i, e, a, o, u, ə, ...} _

(3)  ø (変化無し) / {p, t, k, f, ...} _

英語の規則動詞の過去形の-edは、次の3つの音変化を示します。

(4) d → id / {t, d} _

(5) d → t / {p, s, k, ...} _

(6) ø (変化無し) / {b, m, v, z, n, g, i, e, a, o, u, ə, ...} _

上のような音素表記では、どのような音変化が起きたのか、なぜ音変化が起きるのかといったことが直感的に把握しづらいのです。

弁別素性の導入

言語音は、共通した性質を元に様々なグループに分けられます。

例えば、lip, rub, leaf, leave, rimの太字の部分の音は、唇が関与する唇音(labial)というグループを形成します。lit, lid, tooth, lathe, rice, rise, wren, rich, ridge, rush, rougeの太字の部分の音は、舌先が関与する冠音(coronal)というグループを形成します。back, bag, bangの太字の部分の音は、軟口蓋が関与する軟口蓋音(velar)というグループを形成します。

音素表記では、これらの音が共通に持っている性質を上手く捉えることが出来ません。

そこで、言語音は、音素のように、それ以上分解出来ない単位ではなく、いくつかの音に関する性質(素性)の束であるとする考え方が出て来ました。この音に関する性質を弁別素性(distinctive feature)と呼びます。

弁別素性には以下のものが挙げられます。(以下の弁別素性の分類および表は、Halle & Clements (1983)による。)

音節主音性:[±syl]
母音や音節主音的子音など、音節の中心になれる音は音節主音(syllabic sound)であり、[+syl]と標記されます。渡り音、音節主音的子音以外の子音など、音節の中心になれない音は非音節主音(nonsyllabic sound)であり、[-syl]と標記されます。
子音性:[±cons]
阻害音、鼻音、流音など、持続した声道の狭窄が少なくとも摩擦音と同じ程度ある音は子音的(consonantal sound)であり、[+cons]と標記されます。母音や渡り音など、持続した声道の狭窄がそれほどない音は非子音的(nonconsonantal sound)であり、[-cons]と標記されます。
共鳴音性:[±son]。
母音、渡り音、流音、鼻音など、調音の際の口腔内の気圧が、口腔外の気圧とほぼ同じ音は共鳴音(sonorant sound)であり、[+son]と標記される。閉鎖音や摩擦音など、調音の際の口腔内の気圧が、口腔外の気圧よりかなり高い音は阻害音(obstruent sound)であり、[-son]と標記されます。
冠音性(舌頂音性):[±cor]
歯音、歯茎音、歯茎硬口蓋音、硬口蓋音など、調音の際に舌先を歯・硬口蓋の方に持ち上げる音は冠音(coronal sound)であり、[+cor]と標記されます。唇音、軟口蓋音、口蓋垂音、咽頭音など、そのような動作が関与しない音は非冠音(noncoronal sound)であり、[-cor]と標記されます。
前方音性:[±ant]
調音の際の主要な狭窄が歯茎または歯茎より前で起きる音は前方音(anterior sound)であり、[+ant]と標記されます。調音の際の主要な狭窄が歯茎または歯茎より後で起きる音は後方音(posterior sound)であり、[-ant]と標記されます。
唇音性:[±lab]
唇音や円唇音など、調音の際に唇の狭窄を伴う音は唇音(labial sound)であり、[+lab]と標記されます。それ以外の、唇の狭窄を伴わない音は非唇音的(nonlabial sound)であり、[-lab]と標記されます。
高舌音性(high):[±high]
硬口蓋音、軟口蓋音、高舌母音や渡り音など、舌を硬口蓋に向けて持ち上げる動作によって産み出される音は高舌音(high sound)であり、[+high]と標記されます。これら以外の音は、そのような動作を行わない非高舌音(nonhigh sound)であり、[-high]と標記されます。
後舌音性(back):[±back]
軟口蓋音、口蓋垂音、咽頭音、中舌母音、後舌母音など、舌を相対的に後に引くことによって産み出される音は後舌音(back sound)であり、[+back]と標記されます。これら以外の、舌を相対的に後に引くことによらずに産み出される音は、非後舌音(nonback sound)または前舌音(front sound)であり、[-back]と標記されます。
低舌音性(low):[±low]
咽頭音や低舌母音などの、舌を口蓋から離して引き下げる動作によって産み出される音は低舌音(low sound)であり、[+low]と標記されます。これら以外の音は、そのような動作を行わない非低舌音(nonlow sound)であり、[-low]と標記されます。
円唇音性(rounded):[±round]
円唇母音など、唇を突き出す動作によって産み出される音は円唇音(rounded sound)であり、[+round]と標記される。これら以外の音は、そのような動作を行わない非円唇音(unrounded sound)であり、[-round]と標記されます。
継続音性(continuant):[±cont]
母音、渡り音、r音、摩擦音などの、呼気が口腔の正中矢状領域(midsagittal region)を通って流れるような声道内の形によって産み出される音は継続音(continuant)であり、[+cont]と標記されます。鼻音、閉鎖音、側音など、この領域に閉鎖が生じたことによって産み出される音は閉鎖音(stop)であり、[-cont]と標記されます。
側音性(lateral):[±lat]
[l]など、気流が口腔内の中央部を流れず、舌の側面を流れるように舌を配置することによって産み出される音は側音(lateral sound)であり、[+lat]と標記されます。これら以外の音は、そのような動作を行わない中央音(central sound)であり、[-lat]と標記されます。
鼻音性(nasal):[±nas]
鼻音や鼻母音など、軟口蓋を下げ、気流が鼻腔を通って外に流れ出ることを許すことによって産み出される音は鼻音(nasal sound)であり、[+nas]と標記されます。これら以外の音は、軟口蓋を上げ、気流が鼻腔を通って外に流れ出ることを許さないことによって産み出される口腔音(oral sound)であり、[-nas]と標記されます。
緊張音性(tense):[±tense]
張り母音などの、舌や舌根を、対応する弛緩母音を産み出す場合より狭める動作によって産み出される音は緊張母音(tense vowel)であり、[+tense]と標記されます。緩み母音など、そのような動作を行わなずに産み出される母音は弛緩母音(lax vowel)であり、[-tense]と標記されます。
上昇声門下圧音性(spread glottis):[±spread]
気息音など、声帯を開き、音響信号内に非同期成分を産み出すことによって産み出される音は、上昇声門下圧音性を持ち、[+spread]と標記されます。これら以外の音は、そのような性質を持たない音であり、[-spread]と標記されます。
声門狭窄性(constricted glottis):[±constr]
放出音・入破音など、声帯を閉ざして通常の声帯の振動を妨げる動作によって産み出される音は声門音(glottalized sound)であり、[+constr]と標記されます。これら以外の音は、そのような動作を行わなずに産み出される非声門音(nonglottalized sound)であり、[-constr]と標記されます。
有声音性(voiced):[±voice]
声帯の継続的な振動を可能にする喉頭の形態によって産み出される音は、有声音(voiced sound)であり、[+voice]と標記されます。そのような声帯の継続的な振動を伴わずに産み出される音は、無声音(voiceless sound)であり、[-voice]と標記されます。

弁別素性により音の分類

言語音を上に挙げた弁別素性により分類したものを以下に示します。

まず、音節主音性、子音性、共鳴音性の3つの素性に基づいて、言語音を、母音(vowel)、共鳴子音(sonorant consonant)と渡り音(glide)、阻害音(obstruent)の主要な音のグループに分けることができます。そのため、この3つの素性を主要音類素性(major class features)と呼びます。

母音(vowel):[+syl, -cons, +son]
i I ɨ ü u U e ɛ ɜ ʌ ö ɔ¨ o ɔ æ a ɑ ɒ
high  +   +   +   +   +   +   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー 
low  ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   +   +   +   + 
back  ー   ー   +   ー   +   +   ー   ー   +   +   ー   ー   +   +   ー   +   +   + 
lab  ー   ー   ー   +   +   +   ー   ー   ー   ー   +   +   +   +   ー   ー   ー   + 
tense  +   ー   +   +   +   ー   +   ー   +   ー   +   ー   +   ー   ー   + 
共鳴子音(sonorant consonant)と渡り音(glide):[-syl, +son]
m n ŋ l r y w h ʔ
cons  +   +   +   +   +   ー   ー   ー   ー 
nas  +   +   +   ー   ー   ー   ー 
lat  ー   ー   ー   +   ー   ー   ー   ー   ー 
cont  ー   ー   ー   ー   +   +   +   +   ー 
cor  ー   +   ー   +   +   +   ー 
lab  +   ー   ー   ー   ー   ー   + 
ant  +   +   ー   +   +   +   ー 
spread  ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   +   ー 
constr  ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   + 
high  +   +   + 
back  +   ー   + 
阻害音(obstruent):[-syl, +cons, -son]
-voiced p ɸ f t ɵ s ʃ k x
+voiced b β v d ð z ʒ g γ
cont  ー   +   +   ー   +   +   +   ー   + 
cor  ー   ー   ー   +   +   +   +   ー   ー 
lab  +   +   +   ー   ー   ー   ー   ー   ー 
ant  +   +   +   +   +   +   ー   ー   ー 
constr  ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー   ー 
high  +   + 
back  +   + 
low  ー   ー 

音韻規則の定式化

前に述べたように、英語の名詞の規則的な複数形では、以下のような規則変化がみられます。

(1) /s/ → /iz/
	/ {s, ʃ, z, ʒ} _

(2) /s/ → /z/
	/ {b, m, v, d, n, g, i, e, a, o, u, ə, ...} _

(3)  ø (変化無し)
	/ {p, t, k, f, ...} _

(1)を音素表記ではなく、前節の音韻素性を用いて表記すると(1a)のようになります。音韻素性を用いて表記する場合、すべての音韻素性を列挙する必要は無く、その言語において、音の識別が出来る必要最低限の素性の組み合わせで十分です。(4)

(1a)   [+cont, +cor, -voiced]
	→  [+high, -back] [+cont, +cor, +voiced]
		/ [+cont, +cor] _

(2)により、/s/が母音/i/の後で/z/に変化する事は捉えられます。したがって、(1a)から/s/が/z/に変化する部分を除くと、母音を挿入する規則(1b)として捉え直すことができます。

(1b)  ø →  [+high, -back] 
	/ [+cont, +cor] _  [+cont, +cor]

(2)を音素表記ではなく、前節の音韻素性を用いて表記すると(2a)のようになります。

(2a)   [+cont, +cor, -voiced]
	→ [+cont, +cor, +voiced]
		/ [+voiced] _

変化する部分の[-voiced]が、前の音の[+voiced]と同じ素性に変わっている点に着目し、+/ーの部分をαという変数で表すと(2b)となります。

(2b)  [+cont, +cor] → [αvoiced]
	/ [αvoiced]_

英語の動詞には以下のような規則変化がみられます。

(4) /d/ → /id/
	/ {t, d} _

(5) /d/ → /t/
	/{p, s, k, ...} _

(6) ø(変化無し)
	/ {b, m, v, z, n, g, i, e, a, o, u, ə, ...}_

名詞の場合と同じ考え方で音韻素性を用いて表記し、捉え直すと以下のようになります。

(4a) /d/ → /id/ 
	[-cont, +cor, +voiced](d)
		→ [+high, -back] (i) [-cont, +cor, +voiced](d)
			/ [-cont, +cor] (t, d) _

(4b) ø →  [+high, -back]
	/ [-cont, +cor] _  [-cont, +cor]

(5a)  [-cont, +cor, +voiced] 
	→ [-cont, +cor, -voiced]
		/ [-voiced] _

(5b)  [-cont, +cor] →  [αvoiced]
	/ [αvoiced] _

名詞の規則(1b)と動詞の規則(4b)の間にはかなり類似性が存在します。

(1b) ø → [+high, -back]
	/ [+cont, +cor] _ [+cont, +cor]
(4b) ø →  [+high, -back]
	/ [-cont, +cor] _ [-cont, +cor]

名詞の規則(1b)と動詞の規則(4b)を統合すると、以下のようになります。

  ø → [+high, -back]
	/ [αcont, +cor]  _  [αcont, +cor]

これは、英語において同じ性質の子音が並んだ場合、それを回避する異化(dissimilation)という過程の一例です。

同様に、名詞の規則(2b)と動詞の規則(5b)の間にもかなり類似性が存在します。

(2b)  [+cont, +cor] → [αvoiced]
	/ [αvoiced] _
(5b)  [-cont, +cor] → [αvoiced]
	/ [αvoiced] _

名詞の規則(2b)と動詞の規則(5b)を統合すると、以下のようになります。

 [βcont, +cor] →  [αvoiced]
	/  [βcont, αvoiced] _

これは、発音が困難な音の連鎖がある場合、一部(または全部)の性質を一致させることで、その困難さを回避する同化(assimilation)という過程の一例です。

  1. 以下の規則の表記では、説明の都合、一部の素性表記等を簡略化しています。

日本語の音韻変化

次に日本語の音韻変化の事例を考えてみましょう。以下の二つの表の太字の部分の音がどのようなものか考えて下さい。

 たぼ   たぽ   たまり 
 たとう   たどく   たのう 
 たす   たざく   たじょう 
 たこう   たご   
 と   やまと 
 り   やまり 
 と   やまと 
 り   やまり 

上の「たぼ」「たとう」「たこう」などの音韻変化は音素表記で表すと次のようになります。

			n --> m / __ { p, b, m}
			n --> n / _{ t, d, n, s, z}
			n --> ŋ / _{ k, g}

この現象を弁別素性を使って表すと次のようになります。

			[+nas] --> [αlab, βant] / __ [αlab, βant]

つまり、これは鼻音は後続する子音と同じ調音位置の音に変化する同化の事例になります。

では、「り〜やまり」等の場合はどうでしょうか。

これをは音素表記で表すと次のようになります。

			h --> b / ] __ V 
			t --> d / ] __ V 
			s --> z / ] __ V 
			k --> g / ] __ V 
(]は語境界 Vは母音を表します)

これは複合語の後の要素の冒頭の阻害音は有声化するという現象で連濁と呼ばれます。

この現象を弁別素性を使って表すと次のようになるでしょう。

			[-syl, -son] --> [+voiced]  / ] __ V

でも、この定式化では、「と〜やまと」の事例を正しく導きだせません。「と〜やまと」の現象を音素表記で表すと次のようになります。

			h --> b / ] __ V

ここでは、無声音から有声音の変化に加えて、摩擦音から閉鎖音、調音点の変化(喉頭音などから両唇音)も関わっています。

「たぼ」「たとう」「たこう」などの音韻変化を、音声的に動機付けられた規則(phonetically motivated rule)と呼びます。この音韻変化は、調音上の理由から音変化が起きるため、形態素(語)ごとの特別な指定等は必要ありません。

り〜やまり」「と〜やまと」などの音韻変化を、形態的に動機づけられた規則(morphologically motivated rule)と呼びます。この音韻変化は、調音上の理由が無い音変化であり、形態素(語)ごとに変化に関して(細かい)指定が必要となります。

局所性の問題

英語の音韻規則に関しても、語彙毎に適用の可否や例外措置などが必要な事例が多く存在します。

摩擦音化(Spirantization)の不規則性
 insert   insertion   /t/~/ʃ/ 
 convert   conversion   /t/~/ʒ/ 
 divide   division   /d/~/ʒ/ 
三音節弛緩化(Trisyllabic Laxing)
 sane   sanity   /ā/~/ă/ 
 serene   serenity   /ē/~/ĕ/ 
 decide   decision   /ī/~/ĭ/ 
軟口蓋音軟化(Velar Softening)
 electric   electricity   /k/~/s/ 
 critic   criticize   /k/~/s/ 

これらの音変化の例は語彙毎の例外が多く、その音変化に関して音声的な動機付けもありません。例えば、nātion~nătionalの場合は三音節弛緩化が生じていますが、mōtion~mōtionalでは、三音節弛緩化が生じていません。また、軟口蓋音軟化が起きなくても、英語の話者に取って発音困難な音連鎖が生じることもありません。

音韻規則の多くは局所的(local)です。局所的とは、音変化が隣接した音の影響で起きることを表します。

ところが、上のような規則多くは非局所的(non-local)です。例えば、三音節弛緩化の規則は次のように定式化されるでしょう。

			[+tense] --> [-tense]/ __ C {ity, ion}
			[+tense] --> [-tense]/ __ CVCVC]

このような非局所的な音韻規則は規則性自体が疑わしいと考えられます。これらの規則で表される現象は、その見方を変えると局所的な規則として再定式化できます。

そのためには、次章で述べる音節のような、分節音より大きい音韻上の単位が必要となります。